“大切な言霊たち” ─臨済録─
留めておきたいと思わざるとも、波のように…
我が心に、寄せては返す…言葉あり。
心中に去来する思い、数あれど…
自分の裡(うち)を研ぎ澄ませ、いつも透明な心身でありたいと願う。
“今”を生きる私のために…
“大切な言霊たち”を書き記し、自らの道標としたい。
この真新しい時空に小石をひとつ落とすように…
美しき波紋が広がれば、なお嬉しいと思いつつ…。
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上堂。
云く、一人(いちにん)有り、
劫(こう)を論じて
途中に在って家舎(かしゃ)を離れず。
一人有り、
家舎を離れて途中に在らず。
那箇(なこ)か人天(にんてん)の供養を
受(う)く合(べ)きといって、
便(すなわ)ち下座(げざ)す。
山田無文 『臨済録』より
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