独り言…。“大銀杏”が教えてくれたこと。
高さ約25メートル、
幹の太さはおよそ9メートルもあるといわれる…
大地にそびえ立つ、
推定樹齢800年の銀杏(いちょう)の木と対話する…。
その堂々たる佇まい…
800年間の永きにわたり…ずっとこの地に立ち、
その全てを見、聞き、
命を繋いできたんだね。
どんな景色を見て…、どんな音や声を聴き…、
何を思い…
そして、どんな経験を重ねてきたのだろう…。
その銀杏の木の下に立ち、
『初めまして…』と、ご挨拶…。
しばし、我が身を委(ゆだ)ねさせていただく…。
すると…
銀杏は、優しく私を包んでくれるかのように…
その大きく、深く、豊かな氣で…私を迎え入れてくれた。
何という”存在感”…。
それでいて…この氣の何と静かで、清々しいことか…。
『少しだけ…触れさせてください。』と、
その温かな氣に甘え…そっと、根に手を置かせていただいた。
目を閉じ、静寂のなかへ…。
すると…
『”(目に)見えているもの ” が、
全て…“ 見えているとおり” では無いのだよ…。』と、
大銀杏がそっと…私に教えてくれた。
『私は、いつの日も…“本質”をとらえる目を持ちたいと、願っているのです』と…
心密かに、打ち明ける。
その私の“声なき声”に…頷(うなず)いたかのように…。
大銀杏は、そよそよと…吹いた風に、葉擦れの音を響かせた。
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Everything you see is not always true.
見ている全てのものが、いつも“真実”だとは限らない…。
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*写真はイメージです(フリー画像より)。
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